プチ生前整理しました。
不要不急の外出を控えるようにというお達しから始まり、ついに非常事態宣言が出て、みんなじっと耐え続けて、そして6月に入ってそれがやっと解禁になりました。
急にできてしまった「おうち時間」
Facebookの投稿やテレビを見ていると、家庭内整理整頓、不用品撤去、断捨離にいそしんだ人が多いということ。
私はどうせなら、と「生前整理」に切り替えました。
人生の卒業に近くなった人が自発的にする「生前整理」、また親がまだ存命であるうちに少しずつ整理を始める事が「生前整理」と思っていましたが、考えてみると年齢や状況にかかわらず、「生前整理」は誰にでも当てはまること。「断捨離」と「生前整理」では気合の入れようが違っていました。そこには新しい気づきがたくさんありました。
地球での滞在時間はもともと借り物なのです。
期間限定の人生を毎日粛々と卒業に向かって歩いているのが私たちです。
そう考えると、単に物を減らそうとしていた頃とは違うステージでの身の回りの整え方が見えてきました。
元々お片づけは好きな方ですが、私の弱いところは
・ まだ使える
・ 私は使わないけど誰かがまだ使える
以前はホームパーティーをした際に、そういうものを集めておいて、皆さんに好きなものを持って帰っていただいてモノの新しい嫁入り先を探していました。でも自由に行き来ができなくなった今日この頃、物の流通にも限りがあります。
そこで思い立って買取業者を探しました。
ネットの中から自分の家に近い地元ののリサイクルショップを探して見積もりに来てもらいました。
感じのいい好青年はその道のプロ。今はスマホから価格をチェックすることも簡単にできるようでてきぱきと進みました。
服、衣類、ハンディカム2台、デジカメ3台、フォトプリンター、未使用の電気機器類、ホビーグッズ、書籍類、etc
でも…
我が家から出た生前整理品は、残念ながら一般的には価格が付けつかないものあるいは低いものばかりだったようです、笑。
マチュピチュにまで何度も同行したハンディーカムもデジカメも思い出はプライスレスだけど、経済的にはノーバリュー。
親切なその方は、衣服はメルカリ、本はブックオフに持ち込みでなどアドバイスしてくれ、ダイソンの製品など今我が家で活躍してるものやイギリスのアンティークのお皿などは売りませんかと言われたけれど…それはまだ早い。
結局、小さな台車1つ分を丸ごとそのまま引き取ってもらうだけになりました。
ものを捨てるにもお金がかかるこの頃、引き取っていただけただけでも感謝と言う顛末になりました。
お店に出さないようなものは途上国にボランティア活動で送ったりするそうです。私の古いデジカメ、でもまだまだ使えるものがどこかの国の子供たちの修学旅行で活躍できると思ったらなんだか嬉しくなりました。
いわゆる(使える)モノはどこかで、誰かに使ってもらえる可能性があります。
でも遺品整理をして処分に困るのはその人個人にだけ価値のあるもの(特に日記など)と聞きます。
この世をおいとまするときには、自分にしか価値のない私物は極力少なくして身軽に旅立ちたいとつくづく思いました。
飛ぶ鳥跡を濁さず。