ゆんたくのすすめ
中野裕弓 @ ソーシャルリースです。
各地のリトリートや講演会で「ゆんたく」の勧めをお話ししていますので、ここに私がいつも
基本にしている「ゆんたくのガイドライン」を書きますね。
~~~ ゆんたくのすすめ ~~~
沖縄では集って語り合うおしゃべりのことをユンタクといいます。
一方、アメリカのネイティブ・インディアンの風習にウィズダムサークル(知恵の輪)があります。輪になって座り、トーキングオブジェクト(話し手が持つもの)を持った人だけが順番に語ります。その間、周りの人は言葉を挟まずに“心ある聞き手”に徹し、じっくり話を味わいます。 その静寂の中に、それぞれの自分自身との深い対話が始まります。
沖縄と、ネイティブ・インディアンの風習の二つを合わせた「ゆんたく」の場を皆さんにお勧めします。忙しい毎日の中で、このような安心で安全な場を作り、静かに話をしたり、耳を傾けたり、心を開いて仲間と語ることはとてもゆたかで幸せな体験です。
★ 場所 : 手軽に集える落ち着いた場所なら、自宅やカフェ(できれば個室)どこでも。
★ 時間 : 1時間半~2時間くらい。 月に一回程度、定期的に集まる。
★ 人数 : 多くても6~8人くらいまでが丁度いいサイズ。
★ テーマ: 毎回テーマを決めて語りあいます。(食、教育、介護、こどものこと、仕事のこと、新しいチャレンジ、暮し全般、家族、おすすめ本、地域活性法・・ などなんでも。)
★ 手順は?
1.集ったら、その場を「安心で安全な場」にするためのプチ儀式を。(目を閉じて沈黙、鈴を鳴らす、など)
2.真ん中にトーキングオブジェクト(棒でもお手玉でも何でも可)を置き、話す人がそれをもって語り、終わったらテーブルに戻す。 慣れてきたらこれはなくてもOK.
3.終わりにはプチ儀式。 そして「この場で語られたことはこの場限り」と守秘義務を確認。その後は自由に歓談してOK.
★ 普通の井戸端会議と違うところは?
・ 「安心で安全な場」であること
・ 話し手が語っているときは他の人は口を挟まず、「心ある聞き手」に徹する
・ 自分が体験したことのみ語る。(知識の披露は不要。情報交換の場でもない)
・ 相手の話の内容を良し悪しで裁かない
・ 結論を出すことは不要。 話の流れや他人と体験を共有するプロセスを楽しむのがゆんたくなので、何が正しいかを論議する場ではありません。要注意!
・ 自分と違う考え方の人を より理解し、そこから学び合う姿勢が大事です。
★ 大切なのは?
ユンタク仲間の人選です!
物事をポジティブにとらえる人、前向きに考えられる人、お互いを尊重し合える人、守秘義務を守れる人、考えが自立している人、自分を大切にしている人、毎日の生活を大事にする人、一緒にいて楽しい人、などと場を共有するとエネルギーが高まります。
くれぐれも良し悪しを裁く議論の場にならないよう、参加する皆さんで明るい未来を描けるように促しあってくださいね。
Good luck!
Romi